タレント起用のリスク対策
危機管理とブランド価値
大杉 春子
コミュニケーション戦略アドバイザー 。民間企業・地方自治体・省庁などのパートナーとして、PR戦略の策定から広報物の制作監修まで幅広い支援を行う。日本でのERC普及を目指し、2020年に日本リスクコミュニケーション協会を設立し、国内外の専門家を束ねる。リスク管理からBCP/BCM、危機管理広報までを網羅した新たなリスクコミュニケーションのスキルを持った『リスクコミュニケーター』の育成を展開。
2023/06/08
先行者から学ぶESGコミュニケーション
大杉 春子
コミュニケーション戦略アドバイザー 。民間企業・地方自治体・省庁などのパートナーとして、PR戦略の策定から広報物の制作監修まで幅広い支援を行う。日本でのERC普及を目指し、2020年に日本リスクコミュニケーション協会を設立し、国内外の専門家を束ねる。リスク管理からBCP/BCM、危機管理広報までを網羅した新たなリスクコミュニケーションのスキルを持った『リスクコミュニケーター』の育成を展開。
先月、アメリカのビオレが起用したインフルエンサーが、TikTok上でミシガン州立大学で発生した銃乱射事件に言及した投稿が、一部の視聴者から「無神経」だと批判を集めた。
これに対し、公式USAビオレのInstagramで「今回の事は私たちの過ちであり、私たちの責任です。より良いガイダンスを提供しなかったことで、コミュニティとクリエイターを失望させました」と投稿し、謝罪した。
企業がインフルエンサーやタレントを起用する時、スキャンダルや不適切発言などがリスクとなる。近年は、公共の場で活躍する人が、私生活で犯した不祥事でメディアに取り上げられる機会が増加している。リスクが顕在化すれば、企業の評価や広告効果に直結し、最悪の場合、企業価値が失墜する。問題が発覚した場合、その対応は迅速で適切であることが求められる。そして、顧客や利害関係者に対して明確なメッセージを発することが重要となる。
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